日本でもここ数年盛り上がりまくっている「北欧デザイン」。
モダンで温かみがあって機能的、と大絶賛されておりますね。
スウェーデンでも国を挙げてデザイナーの育成を奨励しており、
そのデザインレベルの高さは街のいたるところでも見られます。
（公衆トイレも駅のベンチも郵便ポストもいちいちカワイイ!!!）
いわゆるデザインショップもたくさんあるし、
（私は「ティオグルッペン」でバッグを買った）
先に書いたようにホテルやレストランもぬかりなしの高デザイン具合。

■WE LOVE IKEA!!
私が何より感動したのは「IKEA」の存在。
自社製の家具や雑貨を扱う大型ショップで、
スウェーデンで生まれて北欧を中心に各国へ展開している。
驚くのは、信じがたいそのデザインレベルと値段。
自国のデザイナーを有名無名問わずバシバシと登用しているのですが、
とにかく美しいデザインが目白押し！
しかもこの物価の高いスウェーデンで「安い！」という言葉が出まくるほど
激安。そして種類も豊富。１日買い物で歩くだけでくたくたになる。

スウェーデン国内の位置づけ的には日本のドンキか？
Ｎくん曰く「IIKEA＝オシャレみたいなとられかたをしているようだけど、
スウェーデンではまったくそうじゃない。
どちらかと言えば、なくては困る生活必需品をそろえる店って感じ」ですって。
すごいのは、私たちがこんなに「北欧デザイン」と騒いでいることを、
現地の人々はまったく意識していないこと。
事実、Ｎくんが通う美術学校でクラスメイトに北欧デザインのことを話しても
「あの最先端の日本で、うちの国のデザインなんか流行ってるワケない！笑」
とまったく信じてもらえないらしい。ひえー。

食器、ファブリック、家具などなど、「家をすべてIKEAで揃えたい！」と
思うほど素晴らしい品揃え。
日本にも2006年にオープン（千葉・横浜）らしいので要チェックですよ。

■ 現代美術館
常設が充実しているうえに、建物も良いと聞いて出かけた美術館。
たしかに建物はシャープで導線も良いし、カフェもステキ。
ただ、ここはコンペで優勝して建ったに関わらず、
「かびの生えた美術館」として有名ですね。笑
通気口にばっちりと生えてしまったらしく、
作品に影響があるといけないとの理由で去年くらいまで休館していたのだ。あらま。

でも常設は、愛のあるコレクションでかなり良かった。
最近、なんじゃこりゃな捨て作品（！）を数だけ集めて展示したような、
色んな意味で失礼すぎる美術館を仕事でいくつか見た後なもので。
私はＦ・ベーコンのファンなのですが、かなり好きな作品があってうっとり。
保存状態の良い『大ガラス』などを含めてデュシャンの代表作も揃ってるし、
現代美術初心者向けのワークショップなどにも良いだろうねえ。

■ 地下鉄駅
ストックホルムの地下鉄６６駅の構内デザインには、
コンペで選ばれた数十人の現代美術家が関わっている。
かなりもぐる駅が多いんだけど、ホームに出たとたん美術スペースになっていて
最初はかなり驚く。もちろん現地の方々は平然としてますが。笑
それぞれ工夫をこらしてあって、電車を待ちながら見てると面白いです。

回数券もかわいい。