「ハズル・イエメッキ」とは、店頭に並んだメニューから好きなものを選ぶ食堂のこと。色とりどりの美味しそうなおかずが、ほかほか湯気を立てて並ぶ様子はたまらん! 一人旅には助かるシステムで、旅行中はホントお世話になった。
 都会と田舎での物価の差は、この食堂で良く感じられた。例えばスープは、イスタンブールなら安くても110円くらい。でも田舎に行けば普通に80円とか。とんでもないところは30円!でも国内全般的には安く美味しく食事ができることがほとんど。
 キッチンを覗くと、すごい勢いで料理を作る男の人ばかり。「味見していけ!」と食べさせられた下準備の鍋でさえ美味だったな。専用焼き釜を持ったピザ専門店(ピデジ)にも良く行った。
雰囲気としてはこんな感じ。おかずたちが私を呼んでいる!マジ、罪作りに美味しそうだ…。
● エキメッキ(パン)
トルコの食事は、まずパン抜きには語れない。ベトナムでも「バゲットうまい!」と驚いたけど、それに勝るかもしれない美味しさ。食堂では、パン食べ放題。多くの場合、カットされたバゲットが、でっかいタッパ―みたいなのに入って各テーブルに据え置いてある。たまに丸いパンだったりもするけど、ほとんどは短めのバゲット。
町中にパン工房があり、どんな小さな店でもカリカリほわほわのバケットを売っている。一度、工場を見せてもらったら、日本製のこね機を使っていて「すごいだろ!」と自慢された(笑)。1本10円とか。たまんないっす。
●チョルバ(スープ)
スープ天国・トルコ。どんな食堂にも必ず数種のスープがあり、安くて美味しい。しかもパンが無料で付いてくるから、ホントにスープだけでゴハンを済ませることも可能なくらい! 朝、早い時間でもスープだけは置いてる食堂が多いのもありがたかった。基本的には、串切りレモンが付いてきて、食べる直前に絞る。
その1:メルジメックチョルバ(赤レンズ豆のスープ)
おそらくトルコで一番メジャーなスープ。レンズ豆で作られた、あっさりしてるのにコクがある不思議な味。何度食べたかわからないくらい食べまくった。
その2:ドマテス・チョルバス(トマトスープ)
トマトだらけのトルコでは、もちろんトマトスープもよく飲んだ。少し酸味のある濃いトマトがたっぷり。
その3:タウクユス(チキンスープ)
これも不思議なスープなんだよね。チキンスープなんだけど、中に細いお米みたいなマカロニがたっぷり入ってトロっとしてる。お肉自体は入ってないのに、かなりおなかいっぱいになった。

 そのほか「イシュケンベチョルバ(羊の胃袋のスープ) 」もよく飲んだ。こってりした白濁スープ。日本で言えばとんこつ?かなり特徴のある味だから、好き嫌いが分かれるかもしれない。モツ好きの私には、もちろん聞くまでもなくストライクゾーンだけど。他のスープより、レモンを多めにぎゅぎゅーっとしぼって飲むと美味しい。

 また エゾゲリンチョルバス(花嫁のスープ)」「ラハナチョルバス(キャベツのスープ)なども美味しかったなー。

●ケバブ盛り合わせ
 到着日にイスタンブールの定食屋で食べた、初めての現地料理。店にあるものを適当に盛った感じの皿。数種類のマトンケバブ(肉orひきにくの串焼き)とピデ(ピザ)、ピラウ(バターライス)などが乗っている。これが、どれもうまーい。
 ケバブはスパイスがきいていてジューシー。定番のミント入りヨーグルトソースがついている。トルコ人が「おかずの一種」だと言い切るピラウは、バターの香りが良くて、どーにもケバブにぴったりなのよ。生のトマトやサラダも同じ皿に乗っている。   
 ピデの生地は、外がカリカリ、中はほわほわ。ちゃんと釜で焼き立てをつくってくれる。ちなみにトルコの小麦粉文化の充実ぶりには、この後もおどろかされた…。具は、ヤギの乳のチーズ(フェタチーズ)たっぷりのものと、ひき肉が乗ったもの2種。
 水、チョルバ(スープ)をつけて750円くらい。観光地なので、かなり割高。
●定食屋の盛り合わせ
「ミックス」という意味の「カルシュック」は便利な言葉だった。おかずを頼む前に、「○○リラまでね」とお願いしてから好きなものを指差すと、頼んだ金額分まで盛り合わせてくれる。
といっても、結構いいかげんで皿いっぱいになるまでお願いしても「もうだめ」と言われたことはなかったけど。ちなみに「ヤルム」は「半分」という意味で、前菜などハーフポーションで頼みたいときに便利。一人旅でいろんな料理を食べたい人は必須の言葉!!
赤い穀物はブルグルピラウ(挽き割り小麦のピラフ)、ちょっとトマト味。おかずは、ひき肉とナス煮込み。生野菜が食べたくて、トマトとレタスのせん切りをのせてもらう。
●Haslamとピラウ
オトガル(バスの集合場所)内にあった食堂で食べた定食。Haslamというお肉料理で、透明なさっぱりしたスープで骨付き肉を煮込んである。レモンを絞って食べると、味がしまった。ピラウ(バターライス)とぴったり! 全部で300円くらい。
● ホワイトソースのギュヴェチ(キャセロール)
定食屋で前に座った女のコに味見させてもらった料理。ポテトやグリーンピース、ハムなどをホワイトソースで和えて、オーブンで焼いたものらしい。こってりして美味しかった。普通のグラタン?
●パトゥルジャン・オトゥルトマスとピラウ
これ、何度食べたことやら。日本に帰ってきても真似して作っている。ナスが好きなので、「パトゥルジャン」も早めに覚えた単語。
ラムひき肉とナスをオリーブオイルで炒めてから煮込み、卵を割り入れてオーブンで焼く。これもピラウ(バターライス)と合うよー。
● ナスのヨーグルトサラダ
トルコはヨーグルト発祥の地(ブルガリアじゃないのね!)。ちょっと硬めで、味も濃い。それにニンニクのすりおろしと塩を混ぜて肉料理のソースにしたり、焼きナスやキュウリを混ぜてサラダにしたりする。デザート系のイメージが強い日本人にとっては、このナスのサラダも未知の味!でもさっぱりしてて美味しいよ。
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