2日目 秋田 酒蔵見学でしっぽり 後生掛でつるつる


朝8時。ううーん、見事にまだ酒が残ってますけども。
でもとりあえず温泉に入って朝食のお粥を食べ、
昨日の部下さん(「普通に具合悪いっス…」と真っ青。笑)のお迎えでレンタカー屋さんへ。
そこで車を借りてカメラマンさんの運転で向かった先は「鈴木酒造店」。
昨日呑んだ日本酒の蔵元でございます〜。むふふ。


米つながりのご紹介で取材させていただくことになったのですが、
もうこれが萌え萌えな建物!酒蔵大好き〜!
太い梁とか、あめ色の柱とか、ゆがんだ昔のガラスとか、50年前の酒瓶とか。


何が良かったかって、案内してくれた社長のゆっくりとしたやさしい語り口。
「ここのお酒だったら美味しいだろうな〜」という感じでほのぼのしちゃいましたわ。


そしてココでも純米酒と米焼酎(も作っているのね!)をお土産にいただく。
酒3本に米2キロ…さすがに持てないので宅急便で一路東京へ。わーいわーい!
あ、ちなみにこちらの酒蔵は一般見学も行っているらしいので、良かったらぜひ。


その後、軽くフリー取材をしてお仕事終了!
「この後、後生掛温泉へ行くんですよ」と言ったら、
運転していたカメラマンさんが「じゃあ車で送っていきますよ」だなんて有難いわ〜。
電車だと4時間くらいかかるけど、車ならきもち早く着きそうだし。
「ついでに私も温泉入っていこうかな〜」だそうで、ゴーゴー後生掛!


この温泉は、日本でも有数の湯治場温泉で、
以前からYちゃんにオススメされていて気になっていたのです。
秋田出張の話が来たときに、真っ先に頭に浮かんだのはココのこと!
山奥にあるので、紅葉の始まった美しい山道をぶんぶんドライブしながら進む。
ああ、気持ちいいね〜。まだ二日酔いだけど。笑


3時間ちょっとで到着!
もうもうと地面から湧き上がる水蒸気を眺めれば「来たね、温泉〜」って感じ。
一般客の「旅館部」と長期湯治が目的の「湯治部」と建物が別れておりますが、
私は湯治部大部屋へ予約を入れていたので荷物を置いてチェックイン。
さっそく温泉へ入りましょう〜。


独特の香りがする温泉は、思っていたよりずっときれいでびっくり。
乳白色の「神経痛の湯」、泡がぼこぼこたっている「火山の湯」、
名物(?)「箱蒸し風呂」(一人ずつ木の箱みたいなのに入って、穴から首だけ出す)、
泥湯(鉱山が近いから?泥を体や顔に塗る美肌風呂)などなど種類もいっぱい。
昨日、クライアントさんに「後生掛に行くんです」と言ったら、
「体の悪いところの肌がピリピリするんだよ」と言っていたので、
きっと肝臓がピリピリするのかなと思ったらなんでもなくてホッ。


お湯から上がって食堂に行き、
売店で買った名物「黒たまご」をいただきまーす!


硫黄で真っ黒になった茹で(蒸し?)玉子で、超楽しみにしていたのです。
なんてフォトジェニックなの!


その後、カメラマンさんが秋田市内へ帰ったので、
(秋田大学出身のため、地元の友達と呑みに行くらしい)
私は自分のスペースに戻ってとりあえず昼寝。

そう、ここは大部屋なので区画が分けてあるだけで基本はオープンスペース。
ひとり1〜2畳のスペースに各自が湯治用の家財を持ち込んで数週間過ごすのです。


うわー、面白い。海外のドミトリー(大部屋)は何度も泊まっているが、
こんなふうに「生活する大部屋」って初めてだわ。しかももちろん高齢の方ばかり。
限りなくプライバシーはないようでいて、
天井から吊り下げたシーツ1枚を境界線にして最低限の線引きはあるのね。


とりあえず周囲の方々に「お世話になります」とだけ挨拶すると、
「ひとり?」「何泊するの?」「布団とか大丈夫?」と一気に話しかけてくる人もいれば、
寝ながら無言でうなずくだけのいかにも湯治客な人もいる。なるほど〜。
床はオンドルになっているので、借りた布団の上に寝ていてもかなり暑い。
でも二日酔いにはちょうど良かったらしく、
びっしょり汗をかきつつ数時間熟睡。起きたら汗とともに酒も抜けて爽快でした。


もう一度ゆっくり風呂に入りに行き、あがったところで夕食の時間。
大きな広間に行くと、近所の山中でとれる山菜をつかった料理が並んでいました。
うん、どれも素朴で美味しいなー。
近くの流し場では、まさに下処理中の山菜が水に浸かっていた。


まだ7時過ぎなので、部屋に戻って本を読んでいると、
となりの区画のおばあさんが自炊した野菜とこんにゃくの煮物、漬物をわけてくれる。
(自炊もできるように共同の台所があるのです。
この時間になると、各区画でそれぞれでつくった夜ごはんを食べている。面白い〜)
ちょっと濃い目の味付けで(さすが東北!)おいしいなあ。
そのおばあさんに東北の料理について話をいろいろ聞いていると、
反対側のおばさんも話に加わってきて一時期は郷土料理談義になっていた。笑
驚いたことに、ほとんどベジタリアンのような食生活なのね〜。
「肉も魚も、そんなにいらない。庭にあるものと干したり漬けたりしたもので十分」
って、本当に自給自足ですな。


9時には消灯なので、遅くまで起きていられる休憩所のようなところで、
売店で買ったビールとワイン(十和田ワイン!)を呑む。


そこにいたおばあさんとも少し話をすると、
なんと「いま70歳で、10歳のときから60年続けて(!)後生掛に来ている。
10歳のころは、馬に乗ってきていた」だそうです。
リアルで「馬で来て足駄で帰る後生掛」!!

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