紀子さんのお宅で、スウェーデンの伝統料理を習ってきました。
いくらマズイと言われるスウェーデン料理でも、
家で作ったらちょっとは違うかも?
というかまあ、単に見てみたいだけなんだけど。


■ gravad lax(鮭のマリネ)
お祝いの時などに食べるらしいメジャーな生鮭料理。
生の身に調味料をまぶして寝かせることで、締まって色が濃くなる。
ソースは、市販のものを買ってくる家庭が多いらしいけど、
今回は自分たちでつくりました。


<材料>(塩類は計量カップで量る)
・ 鮭の身の真ん中当たり (3枚におろした状態で)1キロ
・ 塩100cc
・ 砂糖 200cc
・ 白コショウホール 大さじ1
・ ディル1/2本
(マスタードディルソース)
・ ディジョンマスタード 小さじ3と1/2
・ 粉マスタード 小さじ1
・ 砂糖 小さじ3
・ ワインビネガー 1と1/2
・ コーン油 1/3カップ
・ ディルのみじん切り 小さじ3

<つくりかた>

1) 鮭を3枚におろして大きな骨を骨抜きで抜く。


2) 白コショウを粗めにつぶす


3) 砂糖と塩を合わせて、鮭の身の面にまぶす


4) 2)の白コショウと刻んだディルをまぶす


5) 2枚の鮭の方向を互い違いにして、身の面をぴったり合わせる。


6) アルミホイルで包み、タッパーに密閉して冷蔵庫で12時間寝かせる。


7) 上下をひっくり返して、さらに12時間寝かせる
8) 薄切りにして、レモンとディルソースをかけて食べる。


■ jomans biff(船員さんのビーフ)
じゃがいもと牛肉を重ねてビールで煮込んだ料理。
由来は「船員さんは重労働なのでたくさん食べなくてはいけないのに、
嵐が来て波が高くなるとゆれて食事がしにくくなる。
そこで“1つの鍋に全部入れて(ビールもかい!)煮ちゃえばいいじゃん”と
コックが思いついて作り出したメニュー」だそうです。
「一緒に煮ちゃえ」という発想が、今のスウェーデン料理にも通じる思想な気が。


<材料>
・赤身薄切り肉 500〜600g
・ タマネギ2個
・ じゃがいも8個
・ ビール300ml
・ 水150ml
・ しょうゆ大さじ1
・ ローリエ1枚
・ 塩小さじ1
・ 黒コショウ 少々
・ マーガリン大さじ1
・ パセリ一株

<つくりかた>
1) ジャガイモとタマネギの皮をむき、それぞれ薄切りにする。
じゃがいもは0.5ミリくらいの厚めにして水にさらす。
2) マーガリンでタマネギを透き通るまで炒める


3) 牛肉に塩コショウで下味をつけ、バターで両面を焼く


4) 鍋にじゃがいも、炒めたタマネギ、肉の順番で2回ほど重ね、
ビール、水、塩、しょうゆ、ローリエを入れて30〜40分ほど煮る。


5) 刻んだパセリをふって食べる。時間をおいた方が味がなじんで美味しい。

 

■ janssons frestelse(ヤンソンさんの誘惑)
細切りにしたジャガイモとアンチョビを交互に重ねて、
生クリームをひたしてオーブンで焼いたグラタンのような料理。
変わった名前の由来は「肉を口にしない敬虔なキリスト教徒のヤンソン氏も
口にしてしまうくらい美味しい料理」と書いてある。
ふーん……って、材料に肉が入ってませんけど! まあいいか。
ちなみに私が事前に知っていたスウェーデン家庭料理はこれだけ。
料理家の小林カツヨさんが本で紹介していたので、
「美味しそうだなー」とつくったことがあったのだ。でも本場も知りたい!


<材料>
・ じゃがいも6個
・ タマネギ1個
・ アンチョビフィレ 150g
・ バター 大さじ1
・ 生クリーム 200mi
・ 牛乳 適量

<つくりかた>
1) じゃがいもを細めの拍子切りにして水にさらす


2) タマネギを薄切りにして、バターで炒める(生でも良い)
3) 深めの耐熱皿にバターを塗り、じゃがいも、タマネギ、アンチョビ(少し残す)を2回ほど重ねる。


4) 生クリームと牛乳を混ぜてジャガイモなどがかくれるまで注ぐ。
5) 残ったアンチョビとバターを表面に散らす
6) アルミホイルをかけて180℃のオーブンで30分焼く

7) アルミホイルをとって表面に焼き色がつくまで焼く


* スウェーデンで見つけたアンチョビ*
なんと尾頭付き! 
話に聞いたところによると、塩漬けの段階ではみんな尾頭付きのまま
仕込んでいるらしい。
私たちが良く目にするフィレのものは、
オイル漬けにする段階で3枚にひらいているのだとか。
このメーカーのモノは、適度な塩味の上に身が生っぽくて旨い!
思わず自分用に買ってきてしまいました。


■ 木曜日のスープ(artermed flask)

分量ひかえてくるの忘れた…でもまあ、目分量で!
要するに豆と肉のスープですね。
材料自体は普通だけど、「1回煮たブロック肉を取り出して、
細かく切ってから鍋に戻す」というのが珍しいです。

<つくりかた>
1) 乾燥エンドウ豆は、一晩水につけておく


2) 豆の水を新しいものに変えて、火にかける
3) タマネギのみじん切りと、3枚肉のブロックを入れてさらに煮込む
* 最初から塩漬けになっている肉を使っていたので、
日本で作る場合は前日に肉にも塩をしてねかせておくと良いかも


4) ひたすらぐつぐつ煮て、豆がやわらかくなったら肉を取り出し、
細かく切って鍋に戻し入れる


5)マスタードを加えつつ食べる

■さあ、夜ごはん!
この日のゴハンは、紀子さん宅の景色が最高なベランダで食べました。
きちんとテーブルセッティングをして、ろうそくなども灯したり。
夜は10時くらいまで明るいので、窓からは森や湖がきれいに見えます。
ボッセさんは冷えた白ワインを抜いてくれるし、
こちらの珍しい飲み物(ドクターペッパーみたいな炭酸飲料とか、
グラッパみたいな蒸留酒とか)もいろいろ呑めて楽しかったな〜。

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