しばらく寝ていたら起こされたので夜ゴハン……ホントに仕事なのか!?笑
先程の板張りの部屋には各部屋のいろりがあり、串刺しの魚などが焼かれている。
とりあえず座って、まずはビールでカンパーイ。
次々に運ばれてくる小鉢を堪能しつつ、もう感動の嵐ですよ!!!


まずは、胡麻豆腐。もちろん自家製。ぶにぶにと激しい食感で胡麻の味がしっかり。
黒づくりという、この地方独特(?)のイカスミ入り塩辛もうまーい。
イカの肝を柚子の汁+唐辛子+イカスミに漬け、わりとフレッシュな状態で食べます。
とはいえ、もちろん塩辛なので、とろんと濃厚。「ああ、日本酒飲みたい!!!!!」
でもとりあえずオーストラリア産の白ワインを1本開ける。


お刺身は、カンパチとサザエと甘エビ。
これでもか!ってくらいエッジの効いた刺身っぷり。全くぐにゃぐにゃしていない。
ついさっきまで海にいたんだろうなー。
海が見えるところで食べる刺身は総じてレベルは高いものだが、ここまでってスゴイです。
大皿で出てきた貝のお刺身も身がプリプリ。
「ゆうなんば」という、唐辛子入りの柚子胡椒のような薬味と食べます。


太くて歯触りの良いもずくは、奥さんが近所の海からとってきたもの。
ポン酢が別になっていて、蕎麦のようにつけながら食べる。
沖縄のモズクが最高だと思ってたけど、余裕で超えたかも。
そして、この夜の食事で最も衝撃だったのが、「ゴロ」という塩辛。
もう!すごいですよ、コレ!
意識がブラックアウトするくらいウマイです。
舌に乗せて噛むと、まったりとした磯の旨みが口中にぶわっとひろがる。
ゴマ油のような香りが少しして、とろんと濃厚なワタ…あー、もう冷酒しかないでしょ!
というわけで、地酒を少し頂いて飲む。幸せすぎ…止まらん。
ちなみにこのゴロは、黒づくりとともにオカワリさせていただきました。


カンパチのはや寿司という、魚とご飯を一緒に漬けたモノも初めて食べる味。
脂ののった魚が何とも言えない熟成加減で、「どうやって作るの??」とびっくりした。
貝殻を鍋にしたいしり鍋は、いしりをダシで割ってわかし、茄子やいかをさっと煮るだけ。
シンプルなだけに魚醤好きにはたまらない〜。
温かいものも、途中で出てきます。今日は、舌平目のいしりバターソテー。
淡泊な舌平目にバターといしりの風味が合うなあ。レモンをかけるとサッパリする。
今日はさらに、お土産に持ち込んだトリュフバター(もちろん通常は出ません)を
たっぷりつけて食べます。うわー、たまらん…。またしても白ワイン。


いろりでは、串刺しになった魚とキリタンポのようなものが刺さって焼けている。
このキリタンポみたいなのは「海餅(カイベイ。「さんなみ」のオリジナル)」。
イカといしりを炊き込んだごはんを少しついて餅状にし、
串にくっつけて海苔などを貼っていろりで炙ったもの。
他のお皿に気を取られて炙りすぎてしまい、ちょっとかき餅っぽくなっちゃった。
あー、これは絶対サッと炙るくらいがウマイよね。
ごはんを炙らず丼にして、温泉玉子と薬味を乗せ、いしりをかけて食べても美味しいらしい。
炙って焼きおにぎりのようにし、三つ葉とわさびでダシ茶漬けにしても良いかも。


「あー、もうオナカ一杯!」と思っていたら、
台所の奥から「トン・トン・トン」という音が聞こえてくる。
これはもしや…蕎麦を打っている!?
涼しい風が入るサンルームの窓際に移って、イカ釣り船の光などを見ていたら蕎麦が来た。


9割蕎麦らしく、短いけど(いつもはもっと長いらしい。笑)風味抜群。
台所に吊してある自家製のかつおぶしからとったダシも濃くてウマーイ!!!
番茶を飲みつつ、「はー……」としばしため息。もうだめだ。


夜ゴハン終了。
いいかげん酔っぱらっているモノの、このまま寝るわけにはいきません。
風呂だ、風呂!!!


というわけで、浴衣に着替えてカンテラを持ってふらふらと裏庭へ。
なんとご主人が自分で作った露天風呂があるのです。
そして、この風呂がまた最高!
まだ木の香りがしそうな引き戸を開けると小さな脱衣所。
風呂場へ移ると三方向には壁があるが、一面は壁無し。そして、その先は穏やかな海。
うわー、なんて気持ちがよいのかしら。


木の浴槽につかりながら、左を向けば海、上を向けば星空ですよ。
写真は昼間撮ったモノですが、夜は暖かなランプの光と星だけの明るさ。
静かな波の音と虫の鳴く声くらいしか聞こえず、
まさに至福の風呂ぶりが味わえます。

 

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