1日目　博多〜福江　串ホルモンとごまさばで乗船前に1杯の幸福

夕方に仕事を終えて、ダッシュで羽田へ。
羽田空港の売店で「万かつサンド」を発見して、
うっかり買いそうになるが（ハマりすぎ！笑）ぐっとガマンして飛行機に乗り込む。
ぶいっと1時間20分で福岡空港到着〜。

さっそく博多駅に向かい、まずはYちゃんに教えてもらった「ほるもんみすみ」へ。
住宅街にポツリとある串ホルモン専門店で、カウンター10席のみ。
ガラッと引き戸をあけると薄幸そうな店主（失礼！）が迎えてくれ、
カウンター前にはグツグツと静かに煮える串ホルモン鉄板。

メニューは串ホルモン（1本160円）、瓶ビール、酒のみなので、
飲み物を注文するだけで、自動的に串３本とネギ鉢が出てきます。
とりあえず1杯目のラガーをぐいっと飲み干し、いざホルモン！
1本の串に根元から、牛小腸、肺、赤センマイが刺さっているのね。
これでもか！と青ネギをたっぷりかけ（小鉢いっぱいのネギって、ネギ好きにはたまらん）、
七味をふっていただきまーす。

おおー、いろんな歯ごたえで面白いー。
何より、この味噌仕立てつゆが激美味！平皿なのに飲み干しちゃったわ。
3本目以降のおかわりは、各自が勝手に鉄板から取るシステムらしく、
私も1本だけおかわりいたしました。2軒目があるのでひかえめに…。

そして、お次は中洲川端駅から3分の老舗居酒屋「やす」へ。
太田和彦さんがオススメしていた店で、ごまさばが旨いらしい。ふむふむ。

店内は意外に広くて、感じのいい店員さんに迎えられ大テーブルに着席。
壁にはツボを突く大好物系メニュー、黒板にも見逃せない手書き日替わりラインナップ、
トドメはカウンターに並ぶ、なます、煮物、焼きサバなど郷土系大鉢…。大興奮！

とりあえずビールをもう1本呑みつつ、まずはごまさばくださーい。
そして、登場したごまさばは…おおー、ピカピカと光り輝いてます！なんて美しいの！
シャキッとした歯ごたえにノリノリの脂…超ウマー！きゃー！

ついでに注文した塩くじら。
くじらを塩漬けにしたものを炙っているらしく、
「塩辛かったら、これにつけてしゃぶしゃぶしてくださいね」と、
謎の盃が一緒に出てくる。中身を聞いたら、なんと日本酒。どんだけ酒の肴！

かぼすを絞ってかみしめていると鯨の味がじんわり…あー、たまらん。冷や酒くださーい。
大鉢から瓜のさっぱり漬けも頼んで、血圧も酒量も急上昇コース。笑

メニューを眺めつつ（至福の時間…）うっとりしていると目にとまったのは、
……あ、目玉焼きだ。
いやいや、落ち着け自分。何も九州まで来て目玉焼きを頼まなくても。
10分くらい葛藤した後（←ヒマ人）、「すいませーん、目玉焼き！」。

テーブルにあった地元「ニビシソース」と「ニビシしょうゆ」の入れ物かわいいねー。

いい加減おなかいっぱいなのに、どうしても気になる一品が。
それは「チャンメン」！
牛スジのスープにちゃんぽん麺が入ってるんだって。牛スジ…。
……いかん、どう考えても食べられないよね。ああ、でも気になる。
（一人旅は好きだけど、本当にこの「つまみ量注文問題」については、
いつもツレがほしいと切実に思うわ！食事のときだけのツレってひどいか。笑）
というわけでご注文〜。

だって、後から「どんなのだったのかな」と後悔するのは目にみえてるんだもの！
お味は、普通のちゃんぽんよりスッキリしたスープで美味でしたわ〜。
もちろん1/3も食べないうちにギブ。ああ、残してごめんなさい!!許して!!

心もおなかも大満足して（たしかお会計は3500円くらい）、一路博多埠頭へ。
博多と五島列島をつなぐ野母商船のフェリー「太古」に乗り込み、
23時半出航を待ちながらラウンジで夜の海を眺める。

（ちなみにチケットは博多―福江で7600円。寝台料金2000円含む）
予約しておいたグリーン寝台は、カーテンで仕切れて快適そのもの！
甲板に出て真っ暗な海をひとりぼんやり眺めて（こわい！）就寝。
ああ、起きたら五島列島だ！